スティーブ社長からのご報告 牡鹿半島狐崎漁港で初めてのボランティア

5月11~12の週末、GW中で活動した竹浜から車で6~7分で行ける狐崎という漁港で初めてボランティアツアーを行ったが、活気溢れる超楽しい二日間になったので、ご報告します。

先ずは紹介者の関根健さんへのお礼。関根さん(当社ボランティアツアーのリピーター王)がGW中の全ての企画(3回)に参加してくれたが、なか日の30・1・2日は彼が直接縁をつくっていた狐崎水産の仕事を手伝って、しっかりと信頼関係を築いてくれた。

狐崎水産は、昨年宮戸島で手伝った海苔生産グループ「月光」とよく似た組織で、補助金や融資を受けるために震災後に結集された生産グループです。代表の古内さんは私よりちょっと年下なぐらいで、6人のメンバーはおよそ30~40代で若々しい。

土曜日の午後一番から日曜日の夕方まで、この7名の漁師が、当方7名のボランティアと2名のスタッフと一丸となって「針金通し」という気が遠くなるような作業を行った。「針金通し」は海から天然の牡蠣の種を採取する仕掛けをつくるための中心的な工程で、あらかじめ穴があけられているホタテの貝殻72枚と、殻と殻の間隔を空けるためのプラスチックパイプ(約1cm)に針金を通す。はめ終わったらペンチを使って針金の先端を複雑に曲げて(意外と難しいが、皆ができるようになった)貝殻が抜けないようにする。真ん中辺に海にぶら下げるためのひもを結んだら(超難しい。2名しか覚えられなかった。私も含めて残り7名がこの2人にひも結びを任せた)。全部終わったら、もう一回72枚の貝殻を数えて、最初か らもう一度。

7名の漁師と9名のボランティアで、一日半をかけて何万枚のホタテ殻に針金を通しただろうか。1人2人でやったら、終わらなくて嫌になることがよく分った。しかし17名が和気あいあいとしながらやると、なぜか辛く感じない。逆に楽しくなって、変な競争心(俺の方が早い等々)まで出てきた。

夜は漁師3名が当方の誘いに応じて民宿での2次会に参加して、盛り上げてくれた。シャイな漁師達は、お酒が入ると変わる。手伝う方も手伝われる方もお互いに興味津々で、笑いいっぱいの歓談が遅くまで続いた。

牡蠣と言えば2日目の午前中狐崎水産が特産品として一押ししている、蒸す容器までついている殻付の大型牡蠣貝15枚も詰まっている「岬焼きセット」2つをガスコンロにのせて味付けなしで蒸してくれた。口の中で爆発する、これぞ海の味。ごちそう様でした!

今回も先日発見した絶景スポットでお昼の弁当を食べた。正面には田代島、左には網地島(あじしま)が見えます。気温がちょい寒かったせいか、今回は食後昼寝をしないで全員がビーチに降りた。昔々オクラホマの田舎で磨いた水切りの業を披露したら、「ええ、すごい!」と何回も言われ、とてもいい気分になったことは、今回の1番の思い出だったかもしれない。

7名のメンバーが本格的な生産体制を確立するために作らなければならない仕掛けの量は莫大で、毎日でもボランティアの手伝いをお願いしたいという状況です。6月は毎週末にするのか、隔週にするのかはまだ議論中ですが、とりあえずは予定している今月の25~26日の企画を是非成功させたい。毎週末企画すると、人数がまとまらず不催行になりかねないのでその次は一週飛ばして6月8~9日にしたいと思う。狐崎水産の皆様が我々をあてにしているので、結集して引き続きあるだけの力を貸してあげましょう。

(株)トラベル東北代表取締役
山口スティーブ